ミスミグループの競合情報

外資系企業ではないですが、グローバルBtoB企業のミスミの競合情報と業界情報です。

ミスミといえば三枝匡さんが率いた企業として有名です。工場で使われる器械部品をWebで販売するEコマース企業で、海外展開も加速させるグローバル企業で、業績も過去最高更新中と好調のようです。

 

競合1 モノタロウ

ミスミと同じく機械部品のEコマース企業です。

平成29年の売上金額は880億と3000億稼ぐミスミに比べると規模では劣りますが、 売上成長率は対前年比26.9%と高成長しています。

一方モノタロウの海外進出国は現時点で東南アジアのみです。 ミスミはヨーロッパやアメリカにも拠点を持っていて、つい先日メキシコに現地法人を立ち上げたと日系にも出ていましたが、グローバル展開に強みがあることがわかります。

 

 

競合2 アマゾン

言わずと知れと世界的なEコマース企業です。

元々はBtoC企業でしたが、そこでの成功体験と豊富なリソースを使っていよいよBtoBビジネスに進出してAmazon Businessを立ち上げました。Amazonの知名度の高さは圧倒的ですし、今後更なる成長が見込まれます。

一方アマゾンは自社工場を保有してません。 ミスミは自社工場を保有しているのでかなり細かい部品のスペックにも短納期で対応可能です。 このモノづくり技術を自社で保有している点は他者にはない大きな強みだと考えられます。

 

 

競合3 専門部品メーカーや地場商社

その他にも中国市場で強みを持つ金型部品の『パンチ工業』や電子部品メーカーの『双葉産業』といった部品メーカー企業や、地場商社も競合になります。

専門部品メーカーは、卸を通さず直接取引をすればマージン分を安く販売できます。 地場商社の場合、地の利を活かしてより顧客とより密なコミュニケーションや最新情報の提供を通じて、信頼に基づくビジネスをします。 浅く広くのミスミは異なるビジネスモデルで戦ってくるこうした企業も競合でしょう。

 

 

その他 製造技術の進歩や外部環境の変化

昨今海外では金属3Dプリンタを使った部品の製造技術が進んでいるようです。

こうした技術進歩をリードし市場を破壊できる力を持つグローバル企業も長期的には競合になり得ることが考えられます。 またEV車の部品点数は一般自動車の半分以下で製造できるという事情も部品サプライヤー業界にとっては追い風になります。

外部環境やテクノロジー面での最新動向は抑えておきたいところです。

 

◎ミスミ関連書籍

ミスミグループを率いた三枝匡さんの書籍です。

三枝さんはボストンコンサルティングの国内採用第一号のビジネスマンであり、筆者の経験談が生々しく綴られている書籍で面白いです。是非読んでみて下さい。

 

 

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