GE社のセグメント別売上高 事業別、地域別売上高
General Electronic(ゼネラル・エレクトロニクス)の事業別・地域別での業績です。
GEは天才トーマス・エジソンが創った会社というイメージが強いからか、個人的にヨーロッパの中でも超ハイパフォーマー企業の印象を強く抱いていたのですが、外資系企業の業績 総合ランキング結果!!では2020年7月時点で83位/85位と、自分のGEに対するイメージと実際の業績が大きく乖離していたので、改めてどのような企業なのかもう一歩深堀してみようと思います。
セグメント情報
まずはGEのセグメントは下記の通り大きく5つの事業セグメントで構成されます。
GEは今や「コングロマリット企業」と呼ばれる程様々なジャンルの事業に手を出しています。悪く言えば何でも屋なんですがね。
1.Power
2.Renewable Energy
3.Aviation
4.Healthcare
5.Capital
では、簡単に各セグメントの事業内容を見てみましょう。
1.Power
PowerはGEの中のエネルギー事業です。ガス発電、火力発電、原子力発電など「電気」の生成を通じて人々の生活を支えています。電気を売るのは電力会社が担っているので、発電用途で使われるタービンを作ったりなんかしていますね。
タービンは、ロマンを感じますよ、ロマンを。
2.Renewable Energy
再生エネルギー事業です。主に風力発電や水力発電など環境に優しいエコな発電事業です。
3.Aviation
航空事業です。航空と言ってもエアバスやボーイングのように飛行機の機体を作っているわけではなく、主に飛行機で使われるエンジンや部品の製造、システムの開発です。
4.Healthcare
ヘルスケア事業です。特に医療機器が中心で、超音波機器や麻酔器といった人の健康を支える事業です。
5.Capital
金融事業です。GEの顧客向けにお金を貸して企業の資金調達を支援する、イメージとしては銀行のような事業です。GEが何故金融を?と思うかもしれませんが、日本でも例えばスーパーの営業をするイオンがイオン銀行を立ち上げたりと、異業種が金融業に手を出すのは大企業ではよくあることです。
セグメント別業績
各セグメント毎での業績の推移です。
売上のパイの大きいPower事業が低迷しているのが分かりますね。
こちらが利益率の推移です。
2017年のCapital事業が大きな赤字を出していますが、Aviation事業とHealthcare事業は好調であることが分かります。
地域別業績推移
さて、最後に地域別の業績です。
北米からの売上高が一番大きくて全体の40%程度を占めています。
成長という観点ではアジア以外の国は前年割れしていますね。
まぁこう見るとそんなに業績悪くなさそうに見えるのですが、GEの業績を5つの指標で分析 競合比較や業績推移で分析した5つの経営指標で他の企業と厳しめに比較すると総合得点は3.6点と低めなんですよね。
以上。
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